盟友 小坪慎也君のブログより 弾道ミサイル発射、EEZに落下の模様。

28日午後23時42分頃、北朝鮮がミサイルを発射した。約45分間飛翔し、我が国のEEZ排他的経済水域)に着弾した模様。現時点では、航空機や船舶への被害情報は確認されていないそうだが、命中し撃沈された場合には当事者は被害を報告できない。

少し、苦言も述べる。いま、言わねばならぬこともある。

かつてネット保守論壇の主たる軸は「北朝鮮のミサイルは恐れるるに足らず」であり、これは(リアルの)保守論壇の主流でもあった。私を含む少数のみが、その将来的な危険性、つまり技術開発の速度を指摘し、危機啓発を行った。この部分については、明確に述べさせて頂く。

国民保護法による自治体の責務についても、以前より指摘し続け、地方自治体の責務を明確にする必要を問い(これは国が発令する前より訴えてきた)実際に、一般質問の場で行政側の「現在の準備状況」を問い質し、併せて全国の同志議員らと類似の質問を継続した。webでも公開し、広く訴え続けてきた。

誰が北朝鮮をここまで増長させたのか。最終的には「政治の責任」だとは思う。

だが、政権与党に対し最も発言力を有するはずの、主たる支持層である保守陣営も、その危険性を極めて軽視していた事実については、深く胸に刻むべきだ。

これは北朝鮮のみならず、CHINAの空母にも言える。あれをバカにするだけ、軽視するだけで、満足している場合ではない。徐々に活動圏を増しており、技術試作と考えれば、遠からず実力を備えた空母の「開発能力」を有するに至るだろう。その時になって慌てても、どうしようもないのだ。保守こそが、「正しく恐れる」ことを忘れてはならない。

確かに。

北朝鮮の軍事レベルは、米国よりも劣るだろう。

我が国単独であっても、戦術面での勝利は疑いないだろう。

だが、戦略面で考えた場合、果たして勝利は確実なのだろうか。

軍事的な衝突のみの、戦略論であれば勝利とも言えよう。

だが、「国民の生命と財産を護る」ことが自衛隊の戦略的勝利条件と据えた場合、「北朝鮮の軍事力は、多くの日本国民を殺傷するだろう」という、シンプルな現実を、なぜ見てみぬふりをするのか?

始まる場所は、遠く南海、尖閣諸島などではない。

決して、ない。あんな岩礁の上で、何千万円もする効果なミサイルを撃ちあうと思っているなら、現実を直視していないとしか言えない。あれは国境地帯ゆえ「いまはそこで押し合い圧し合い」しているだけで、本当に始まるのは「都心部」だ。

首都東京や大都市圏、人口密集地に住む者は、まさか自分の住む地が戦場になるとは思ってもいまい。「離れた遠方の、片田舎の為」に汗をかいてやっている程度に思っているのかも知れない。だが、死ぬ可能性が高いのは(当市圏の)貴方と貴方の家族だ。

特に、水・食料の備蓄は潤沢とは言えず、後方破壊に対し極端に弱い我が国にとって、内部に侵入されてからの「脆さ」は、筆舌に尽くしがたいものがある。国民それぞれの「自らを守る意思」は極めて希薄になってしまっているし、便利な社会は日本人を「生物として弱い」ものにしてしまった。戦前日本であれば、どこでも徒歩で行かざるを得なかったため、ゆえに疎開などもできたわけだ。食料も水も、補給が危うい状態で、100km程度の行軍ができねば、恐らく大量の餓死者を生じることとなろう。

さて、北朝鮮である。

ついに夜間の発射だ。

かつては「今から撃つからね?」というアナウンスがあったため、PAC3の展開などもできた。あれは複数台のトレーラーで運用されており、エンジンかけて、移動して、接続して、準備して、それから「よーし、狙うぞー」という仕組みだ。準備できたころには、着弾している。カバーできる半径の極めて狭い。一般には30km程度と言われるが、超高速で落下してくるロフテッド射撃の場合はさらに狭い半径となろう。我が国が有するPACの数では、大都市圏のカバーすらままならず、はっきり言うが「貴方を護るPAC3はない」のが現実だ。

この状況で、通告なしの「夜間発射」だ。

準備?できるわけがない。これを盤石の防衛体制と考えているなら、それは現実を直視できていない。より長い射程のSM3を装備したイージス艦も確かにある。だが、我が国が保有するイージス艦は僅かに6隻。ルーチンで運用するため、2隻程度は常にドック入りしており、防衛に当たるのは3〜4隻が限界だ。

そもそもミサイル防衛とは、技術的に極めて高い難易度。

AさんとBさんがキャッチボールをしていて、飛んでくるボールをキャッチするのがミサイル防衛だと思っているなら、根本的に間違えている。自分のところに飛んでくるものを、ミットで捉えるのであれば、そんなに難しくはない。

正しくは、AさんとBさんがキャッチボールしているところを、横から銀玉鉄砲で撃つようなもの。A地点からB地点に飛翔している物体を、その飛行中に落とすのだ。展開できるにせよ、3〜4隻だろうと述べたが、イージス艦のいた位置が「貴方にとって、よくない場所」であった場合、そもそも撃墜は不可能と考える。

そもそも弾数の問題がある。向こうは、「輸出もしている」ため、数百発単位でミサイルを持っている。米国に飛ばすような、大型の弾道弾ではなく、結構”普通のやつ”でも我が国の大半を射程に収める。無尽蔵に撃たれた場合、どちらにせよ「一瞬で弾切れになる」現実だってある。ゲームじゃないんだから、Aボタンを連打しても、無尽蔵に迎撃ミサイルが発射されるなんてことはないのだ。

防衛大臣が不在、また自衛隊の高級幹部も不在。

だから撃ったのだろう。いま撃てば「組織としての動き」も読みやすい。

「我が国という組織」に対し、アクティブソナーを打ったようなもので、これで指揮命令系統の速さや反応は、丸裸になったと認識する。(ベンチマークされた、という意味で。)

森友・加計学園、メディアの暴走。

くだらぬことの連続で、結果として国家として果たすべき責務すら放棄されてきた昨今。

つけを払わざるを得ない状況に、陥りつつある状況を憂う。

そのツケは、貴方の命や貴方の家族の血を含む、国民の生命で支払わされる危険性だってあるのだ。

あまりダラダラ書くできではないと思うので、最後に結論を。

過剰に恐れること、つまり恐慌状態に陥ることは忌むべきことだ。

その上で「正しく恐れること」は、絶対に必要だ。

自衛隊の名誉を貶める意図はないが、「自衛隊は強い!」と盲信することを、保守派にはやめて頂きたい。

いまのままでは「数が足りない」「能力(装備)が足りない」と言わねば、防衛予算は増えない。

世論が動かねば、政治家は決断できぬ。市議という、比較的に機動力を有する私はなんでも言えるが、「国民の声」がなければ、国家は動けぬのだ。

いまの状況で、本当に自衛隊の能力が足りていると思うのか?

士気が高いことについては、まさにご指摘の通りで、非常に素晴らしいと認識しているが、

だからこそ「不十分な装備」で、満足に戦えぬ状態でも、防衛戦闘に突入してしまうのだろう。

いまは、大東亜の時代とは違う。

ご飯を作る鍋もやかんも打ちこわし、必死に武器にした時代とは違う。

経済的にも充分に発展した我が国で、このような装備、これだけの人員で、彼らを矢面に立たせていいのか?

国民保護法に寄れば、自治体の責務も明記されている。

覚悟は、準備は、訓練は充分か?

また、そもそも地方公共団体では対応できぬ部分はないか?

何もかにもが遅すぎたように感じてならない。

憲法改正をすれば、そこから法体系を構築する、そんな時間的余力が果たしてあるのか?

米国本土への核攻撃、これを匂わす北朝鮮を、果たして米国は許容するのか?

その際に、「最初の着弾」するのは、どこなのだろう。

ネットの向こう側の話でもなく、都市部から離れた南海の島々ではなく、貴方の上に落ちる可能性を、もう少し現実的に考えることはできないだろうか。

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https://samurai20.jp/2017/07/missile-6/

■安倍首相「重大かつ現実の脅威」=対北朝鮮、制裁を強化

(時事通信社 - 07月29日 15:00)